オールインワン・オンサイト型燃料電池フォークリフト用充填装置
「シンプルフューエル」豊田自動織機高浜工場にて本格稼働開始
2021年1月20日
東京貿易メカニクス株式会社経由、PDCマシンズが株式会社豊田自動織機(以下、豊田自動織機)から受注したオンサイト型燃料電池フォークリフト(以下、FCフォークリフト)用水素充填装置「シンプルフューエル」2台の本格的な運用が開始されました。

シンプルフューエルはわずか車1台分の設置面積(全長2.6m x全幅1.3m)の小型パッケージに水と電気から水素を製造する「水電解装置」、作り出した水素を充填圧力まで昇圧する「圧縮機」、水素を貯める「蓄圧器」、ホースをつないでフォークリフトへ充填する「ディスペンサー」を収めた「最小サイズの水素ステーション」です。既存の工場や倉庫の「ちょっとした空きスペース」に簡単に設置することが出来、FCフォークリフトのオペレーターは作業場所により近い場所で水素の充填が出来る為、作業効率が格段に向上します。
また、当機はFCフォークリフトの稼働状況に応じて必要な分だけ水素を作る省エネ設計となっており、エネルギー効率の高い設備です。加えて、既存の設備よりも遥かに少ない初期投資費用で必要な充填設備を設置頂くことが可能です。
今回、豊田自動織機高浜工場で稼働するFCフォークリフトのうち、12台へ水素を供給しております。
シンプルフューエルは、日本ではFCフォークリフト用の充填装置として販売しておりますが、元々、燃料電池自動車(以下FCV)への充填を前提にデザインされており、米国を中心にFCVへの充填実績が積み上がり、高い顧客満足を得ております。これを受け、今後日本においてもFCVへの展開を計画していきます。
2021年3月3日から5日まで東京ビッグサイトにて開催されるFC EXPO2021(第17回 国際水素・燃料電池展)において、今回のシンプルフューエルをご紹介致します。是非、御来場下さい。当社はこれからも革新的な技術で水素社会の実現を牽引する企業を目指します。
シンプルフューエル製品情報
【基本製品性能】 | |
型式 | SF35-10 |
処理量 | 8.8kg 99NM3/日 (0.37kg/h) ※1 |
充填圧力 | 35MPa |
水素純度 | ISO 14687-2 / SAE J2719 (99.99vol%以上) |
水素蓄圧量 | 7.5 kg ※2 |
充填速度 | 一定昇圧 |
水電解種類 | アルカリ水電解 ・ 純水(PEM)水電解 (選択可) |
重量 | 3.6 ton |
【設置環境】 | |
設置場所 | 屋内 ・ 屋外 |
使用温度 | -20℃ ~ +40℃ ※3 |
製品サイズ | 全長 2.6m × 全幅 1.3m × 高さ 2.4m |
騒音値 | <70dBA (機側1m) |
耐久年数 | 10年 |
【ユーティリティ】 | |
必要電源 | 400V(50Hz) ・ 480V(60Hz) |
必要電力 | 最大 33kW |
水供給 | 6ℓ ※4 |
※2 標準モデルで記載しております。仕様により数値が異なる場合がございます。
※3 記載以外の温度帯はオプション対応させて頂きます。
※4 純水装置はオプション対応になります。

<本プレスリリースに関する問い合わせ>
PDC Machines 合同会社
営業:小倉 聖子
s.ogura@pdcmachines.com